古くから人々には信仰心があり、それは洋の東西を問わず、人類の歴史とともに引き継がれてきました。それが一部、形を変えて占いになっていったのではないかという説を耳にしたことがあります。もちろん信仰心というものは相手が神や仏であり、占いとは全く違うものだといってしまえばそれまでです。しかし不思議なことに、信仰も宇宙の真理も、そして占いもどこか通じるものがあるのです。

それが証拠に、世界中に名を残した政治家や各界著名人をはじめ、大企業のトップを務めたような人々の多くがお抱え占い師を持っていたという厳然たる事実があります。あくまで占いであり、あえていうなら統計学ではあるのですが、心のよりどころにする人が多いということでもあります。数ある占いのなかでも特に人気の高まっているのが電話占いですが、その人気の最大の秘密は電波と声を通して、占ってもらう側と見る側との間に波長が通いやすくなるため、イメージやインスピレーションが届きやすくなるという点です。電話占いをする人には声のトーンや質、しゃべり方などで相手の情報が伝わるほうが、より密に占うことができます。

また占ってもらう人も、顔が見えずにしゃべれるほうが気兼ねなく伝えられるのもメリットです。電話占いをする人というのはもともと霊感の強い人が多いのですが、鋭い人なら電話の声を聞いただけで話す人のどこか身体の悪いところをいい当てたりする人も、なかにはいるようです。もちろん電話占いで人生が決まってしまうわけではなく、迷った時の参考や指針として利用する人も増えています。